テナントの共益費とは?内容や金額目安、共益費がない場合とは更新日:2019.06.25
こんにちは!札幌すすきのを中心にテナントビルを展開するLCグループです!
テナントを借りる際に、賃料とは別に毎月かかる費用が共益費です。
「あれ、この前見た物件には共益費はなかったけど?」と思った方、要注意です!
共益費がない物件は逆に初期費用が高くつく可能性も!
今回はこの共益費についてのお話。
共益費とは何か、相場はどのくらいか、共益費がない場合の仕組みなどを解説します。
テナントの共益費の意味や内容は?
テナントの共益費とは、入居者全員がその影響を受ける建物の共有部分や共有設備を管理維持するために支払う費用です。
例えばビルのエントランスや通路、階段などの清掃・修繕・電気代、エレベーターの定期点検、駐車場の維持管理、管理会社の運営費などで、テナントビルを快適に保つためにかかる費用です。
管理費という言われ方をすることもありますが、賃貸契約における共益費と管理費はほぼ同じ意味で使われます。
厳密にいうと、共益費はビルの修繕や管理会社の運営費用など、建物全体を維持・管理するための費用として区別されることがありますが、明確な違いは設けていないため「共益費」=「管理費」と考えて良いでしょう。
共益費の相場は?テナントに見合っているかの確認も大事
共益費は家賃の5~10%程度が相場です。
共有部分の設備の充実度や、メンテナンスが行き届いているかによって価格が異なります。
エレベーターやトイレなどに最新設備が設置され、掃除やメンテナンスがきめ細やかに行き届いているのであれば共益費が多少高くても、それは妥当かもしれませんね。
一方、共益費が安い物件はその分設備が古かったり、清掃やメンテナンスがしっかりされていなかったりする場合もあります。
共有部分の充実度はそれほど高くないのに共益費が高い場合、賃料を安く設定して見た目を良くし、その分を共益費で回収しようとしている可能性もあります。
共益費はその金額だけでなく、ビルの設備や維持管理の状態が共益費に見合っているかというポイントも注意してみるようにしましょう。
テナントで共益費がない物件とは!?実は損する場合も
「家賃○○円、共益費ナシ」という物件を目にしたことがある方もいるように、共益費がない物件もたまにあるのは事実です。
しかし、エントランスや廊下など共有部分が少しでもあれば維持管理に費用がかかるのは同じ。
このような「共益費0円」の物件は、共益費に相当する金額がすでに賃料に含まれているという場合がほとんどです。
周りのテナントの賃料相場と比べてみても、賃料が若干高く、結局は共益費相場をプラスした金額となるでしょう。
また、共益費がなく相当額が家賃に含まれている場合、賃貸契約時の初期費用が割高になる可能性があります。
なぜなら、賃貸契約時の初期費用として支払う保証金や礼金、仲介手数料などは「賃料の〇ヶ月分」と計算されるからです。
賃料に共益費が含まれている場合は計算の元となる金額が高くなり、別れている場合と比べて初期費用が高くなってしまうのです。
共益費は「共益費」という項目があってもなくても、実質賃料の一部として必ずかかる費用だと考えて間違いありません。
「共益費なし」という物件は一見お得でも実際はそうとも限らないので、細かく確認することをおすすめします。
まとめ
- 共益費とはエントランスや廊下、エレベーターなど、ビルの共有部分を維持・管理するための費用です。共有部分の清掃やメンテナンスなどを行い、快適な状態を保ちます。一般的には「管理費」とほとんど同じ意味で使われています。厳密に区別するなら管理費は管理会社の運営費用やビルの修繕費など、建物全体を管理運営するためにかかる費用、と区別することができます。
- 共益費物件は、項目として分かれていないだけで賃料の中に含まれていることがほとんどです。毎月かかる実質賃料としては周りの物件と大きな差は生まれません。逆に賃料に含まれてしまっていることにより、賃料をベースに計算される保証金や礼金、仲介手数料などの契約時初期費用が割高になってしまいます。
- 共益費の相場は賃料の5~10%程度が一般的。共有設備の充実度やメンテナンスのきめ細やかさなどで金額が左右されます。共益費があまり安すぎる場合は共有部分や共有設備が古い、清掃やメンテナンスがずさんということも考えられますので、一度現地の確認をおすすめします。テナントビルの維持管理の状態が共益費の金額に見合っているか注意してみるようにしましょう。
飲食店の開業をご検討されている方で疑問点やお困りのことがあれば、札幌すすきのを中心にテナントビルを展開するLCグループの磯へお気軽にお問い合わせください!