ビルのコロナ対策を完璧に!ビルオーナーのための感染防止マニュアル更新日:2020.12.25
こんにちは!札幌すすきのを中心にテナントビルを展開するLCグループです!
新型コロナウイルスの感染拡大が続く今、ビルのオーナーや店舗は感染防止対策のさらなる徹底が求められています。
LCグループも会員である「すすきの観光協会」でも、感染対策マニュアルやチェックリストを作成して、感染対策の徹底を後押ししています。
今回は、テナント店舗を要するビル全体として行うべき感染対策についてのお話。
ビルのオーナーさんは必見の内容です!
ビルにおける具体的なコロナ対策はこれ!
ビルにおけるコロナ対策、基本となる具体的な取り組みは下記の2つです。
- 換気の徹底
- 共有エリアの衛生管理
まずは換気の徹底を!
実は、ビルの換気についてはビル管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)によって、必要換気量の基準が示されています。
まずは、この法律に基づく必要換気量が確保されているか確認してみましょう(1人あたり毎時30㎥)。
換気量が足りないと感じた場合は、換気設備の清掃や整備を行い、場合によっては専門業者に依頼してビルの換気設備の性能確認・整備を行うことも必要でしょう。
また、複数の店舗が入っているビルの場合、各店舗での換気量に加え、フロア単位やビル単位の換気量も考える必要があります。
各店舗と協力しながら、適切な換気方法を検討しましょう。
窓や非常口の扉を開放する、フロア内の2方向の窓を開放するなどすれば、空気の流れを作ることができます。
フロアに窓が1つしかない場合は、窓とドアを開ければOKです。
窓の開放による換気は1時間に2回以上、具体的には30分に1回以上で数分程度行いましょう。
室内の空気をすべて入れ替えることも推奨します。
例えば、時間を決めて一斉に店舗の窓・入口・非常口の扉を開けて換気を行うのも効果的です。
ビルのオーナーが時間を決めて呼びかけるなど、対応策に取り組みましょう。
共有エリアの衛生管理も大事!
新型コロナウイルスは飛沫感染のほか、飛沫が付着した物品、手指を介した接触感染も主な感染ルートとして考えられています。
インフルエンザなどのほかのウイルスよりも、ウイルスの残留時間が長いことが特徴なため、不特定多数が利用するビルでは共用エリアの設備や備品の洗浄・消毒を徹底することも重要な対策となります。
具体的にはこんな対策をとりましょう。
- 不特定多数の手が触れる箇所は定期的にアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムで消毒をする(ドアノブ、スイッチ、エレベーターのボタンなど)
- 共用トイレには手洗い用せっけん、ペーパータオルを設置する
- 共用トイレは定期的な清掃と次亜塩素酸ナトリウムによる消毒をする
- 共用エリアに嘔吐物などがあった場合、速やかに清掃したのち次亜塩素酸ナトリウムで消毒をする
清掃の際には窓を開けたり換気扇を回したりして換気をしながら、マスク・使い捨て手袋・清掃用エプロンなどを着用して行いましょう。
清掃後はせっけんで、きれいに手を洗うことも重要です。
コロナ対策はビルのテナント各店舗とも連携して
ビルのオーナーとして全体の対策に目を配ることも重要ですが、直接お客様をお迎えする各店舗での対策も、とても大切なもの。
新型コロナの対策は、ビルと各店舗との連携・協力がもっとも重要です。
ビルのオーナーは、感染防止対策ガイドラインの内容を各店舗へ周知し、対策の実施について協力を呼びかけましょう。
ガイドラインの内容を理解して実行していくには、時間がかかるものです。
ビルのオーナーは対策が適切に行われているか、常に確認と声かけに取り組んでください。
ビル内の店舗がきっかけとなって感染が拡大してしまえば、ビル全体、そして地域全体への影響や風評被害にもつながってしまいます。
そのようなことを防ぐためにも、ビル・各店舗での協力体制が欠かせません。
店舗ごとの感染防止対策については、こちらで詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
自主点検チェックリストで確認を!
新型コロナウイルス感染防止対策ガイドラインに沿った対応ができているかどうか、下記のチェックリストで確認してみましょう。
□ ビル管理法に基づく必要換気量が確保されているか(1人あたり毎時30㎥)
□ ビル全体で適切な換気方法について検討して定める
□ 各店舗と協力し、定期的な管理を実施する(目安は1時間に2回以上)
□ 共用エリアで不特定多数の人が触れる箇所を定期的に消毒する
□ 共用トイレへ手洗い用せっけんとペーパータオルなどを設置する
□ 共用トイレの定期的な清掃と消毒を徹底する
□ 共用エリア・共用トイレに嘔吐物などがあった場合、速やかに清掃、消毒を行う
□ 感染防止対策ガイドラインの内容を各店舗に周知し、対策実施について協力を呼びかける
□ 各店舗で対策が適切に行われているか確認し、対策実施の継続的な呼びかけをする
各店舗の協力を得ながら、ビル全体の取り組みとして対策を講じていくことが重要です。
感染防止対策ガイドラインの詳細については、すすきの観光協会が発行している「新型コロナウイルス 感染防止対策マニュアル」をご覧ください。
まとめ
●ビルでのコロナ対策は「換気」と「共有エリアの衛生管理」
ビルにおける基本のコロナ対策は、換気の徹底と共有エリアの衛生管理です。
各店舗だけでなく、フロア単位、ビル全体で換気がなされるように考えましょう。
時間を決めて一斉に換気をするのも良いアイデアです。
また接触感染防止のためには、不特定多数が触れる箇所、共用トイレなどの清掃と消毒も重要。
清掃は換気をしながら行い、清掃後はせっけんで手を洗ってください。
●コロナ対策はビルのテナント各店舗とも連携して行う
コロナ対策はビル全体の取り組みと連携し、テナント各店舗と協力して行うことが重要です。
ビルのオーナーは感染対策ガイドラインの内容の周知や、対策の実施について継続的に呼びかけをしましょう。
●自主点検チェックリストで確認を
感染防止対策マニュアルでは、取り組みの進度に対する点検チェックリストを掲載しています。
ガイドラインに沿った取り組みができているかどうか、定期的に確認してみましょう。
すすきの観光協会の会員でもあるLCグループでは、テナントビルのコロナ対策についてもアドバイスなどのサポートを行っております。
不明な点や心配な点など、ぜひご相談ください!