「すすきの」の歴史のお話!名前の由来や現在までの変遷とは?更新日:2022.10.14
こんにちは!札幌すすきの・旭川を中心にテナントビルを展開するLCグループです!
札幌で有名な歓楽街といえば、やっぱり「すすきの」!
関東以北最大の歓楽街ともいわれ、出張のサラリーマンや観光客はもちろん、札幌市民にも親しまれています。
今回のコラムでは、そんなすすきのの歴史についてご紹介。
「すすきの」という名称の由来や、すすきのの発祥からこれまでの変遷をお伝えします!
すすきのってどんなエリア?その名称の意味
東京の新宿、福岡の中州に並び、「日本三大歓楽街」と称される札幌・すすきの。
「薄野」や「ススキノ」とも書きます。
1つのビルにカフェ、居酒屋、カラオケ、ラーメン店、果てには風俗店などさまざまな業種のお店が詰まっているのが特徴です。
観光客はもちろん、地元の札幌市民にも愛されるすすきのですが、実は「すすきの」という住所はなく、地図にもその名称は載っていないことをご存じでしょうか。
「すすきの」という名称は、明治時代に北海道開拓使がこのエリアに公認遊郭を設け、「薄野遊郭(すすきのゆうかく)」と名付けたことが発祥といわれています。
「すすきの」の由来は、①工事監督の薄井龍(竜)之(うすいたつゆき)氏から1字とった、②当時はこの一帯にススキやスゲなどの植物の総称である茅(かや)が覆い茂っていたから、という2つの説があります。
①の説が通説となっていますが、②の説は、東京で有名な「吉原遊郭」の由来が「葦(よし)の生い茂る野原」であることにちなんでいるともいわれていますよ。
主に札幌市中央区の南3条~南7条、西2丁目~西6丁目の範囲を指してすすきのエリアと呼ばれていますが、厳密な住所の線引きはなく、地元の人にとっても「この辺り」という認識です。
もともと遊郭があった場所に由来していることから、道外の方からは「男性が夜遊ぶ街」というイメージを持たれがちですが、実はそうではありません。
すすきのは美味しい食事処も多いため、女性同士で楽しく安全に飲み・遊べる繁華街として全国でも有名なんですよ!
すすきのの現在までの歴史をご紹介!その変遷とは
すすきのの歴史のスタートは、明治初期の札幌開拓までさかのぼります。
札幌本府建設のために本州から多くの大工や職人が札幌へ送りこまれ、そのような人たちのためにと、1871年(明治4年)に現在の南4・5条、西3・4丁目の2町四方を区画して、旅人宿や飲食店、貸座敷、遊郭などを作りました。
この遊郭が「薄野遊郭(すすきのゆうかく)」と命名されたいきさつは先ほどご紹介した通り。
その後は札幌の発展にともない、飲食店や劇場、遊郭などもどんどん数を増やし、歓楽街として発展していきます。
札幌市の人口増加と市街地拡大により、1920年(大正9)年に薄野遊郭は豊平(とよひら)川をこえた白石町(現・白石区菊水)へ移転します。
遊郭跡地には次第に食堂やカフェ、バーなどの飲食店が建ち並ぶようになり、新たに2つの劇場も誕生。
昭和に入るとカフェやバーの数がさらに増加し、1930年(昭和5年)にはその数は約450軒に!
すすきのは狸小路(たぬきこうじ)と並ぶ札幌を代表する飲食店街としての地位を確立し、すすきののネオン発達の基礎を形作りました。
戦後にはキャバレーやバー、ダンスホールなどが登場。
さらに1950年(昭和25年)には現在の南5条西4丁目に「新世界商店街」が誕生し、すすきのエリアの南部(国道35号線の南側)が飲食店街として大きく発展するきっかけとなります。
銀座通りと呼ばれ、すすきののメインストリートとしてすすきのを代表するようなキャバレーやバーが集中するようになりました。
1970年台には道内外の大手キャバレーチェーンが相次いで出店し、なかでも「エンペラー」は東京以北最大のキャバレーといわれ、最盛期のホステス数は300人を超えています。(2006年閉店)
すすきのエリアの店舗数は、最盛期には飲食店だけでも5,000店を超えていたといわれています。
その後、景気の低迷などにより、1989年には総店舗数4,809店(内飲食店4,190店)、2008年には4,463店(内飲食店数が3,620店)と減少しています。
2020年には新型コロナウイルス感染症の影響により、休業や営業時間短縮、種類の提供自粛要請などが行われ、緊急事態宣言による外出自粛などともあいまって、すすきの店舗も大きなダメージを受けました。
2021年には、カラオケ店の利用に際し新型コロナワクチンの接種証明や抗原検査を求める実証実験が、全国ではじめてすすきので実施。
2022年の夏には3年ぶりにすすきの祭りが開催されるなど、賑わいを取り戻しつつあります。
まとめ
●「すすきの」とは?名称と意味
すすきのは日本三大歓楽街の1つで、さまざまな業種の店がひしめき合う賑やかな街。
女性も安全に飲み・遊べると全国でも有名です。
すすきのの名称は、明治時代に作られた「薄野遊郭(すすきのゆうかく)」が発祥です。
由来は工事の現場監督であった薄井龍(竜)之氏から1字とったという説、このエリアが当時ススキに覆われていたからという説の2つがあります。
●すすきのの歴史と変遷
すすきののスタートは、札幌本府建設のため本州からやって来た職人や大工たちのために作られた飲み屋街。
札幌の発展にともない、飲食店や劇場、遊郭などが増えて歓楽街として発展してきました。
遊郭が現在の白石区に移ったあとは、飲食店が増加。
キャバレーやバーなども増え、ネオン街としてのイメージもすっかり定着。
関東以北最大の歓楽街といわれ、ピーク時には飲食店だけで5,000軒以上のお店がひしめいていました。
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