ニュークラブの開業の仕方を解説!必要資金から開業の流れまで更新日:2022.01.31
こんにちは!札幌すすきのを中心にテナントビルを展開するLCグループです!
ニュークラブを開業しようと思ったら、まずは何をすれば良いのでしょうか。
今回のコラムでは、ニュークラブの開業にあたって必要な資金や申請について解説します。
開業準備の流れや失敗しないためのポイントもチェックしましょう。
ニュークラブの開業資金はいくらくらい?初期費用や運転資金をチェック
ニュークラブの開業にあたって、まず考えなくてはいけないのは開業資金。
最初に用意する資金として必要なのは、大きく分けて開業資金と運転資金の2種類です。
ニュークラブの規模などにもよりますが、合わせて500~2,000万円程度は必要と考えられます。
開業資金の主な内訳は以下のようなものです。
■物件取得費用
店舗となる物件を借りるための費用。
敷金、礼金、保証金、不動産仲介手数料、前家賃、保険料などがかかり、初期費用として300~500万円程度かかることも珍しくありません。
■内外装工事、厨房設備工事、備品購入費など
お店のコンセプトに合わせてテナントの内外装を整えたり、厨房設備やテーブル、イス、レジなどの備品を入れたりする費用です。
物件の広さや工事内容によっても費用は異なりますが、合計で500万円程度を目安として考えておきましょう。
■求人募集、宣伝広告費
お店で働くキャストを集めたり、お店の宣伝をしたりするためにも費用がかかります。
こちらもお店の規模やキャストの人数、宣伝方法などによっても費用が異なります。
■申請費用
ニュークラブを営業するために必要な申請や資格取得のための費用です。
申請の種類などについては後ほど説明しますが、50万円程が目安です。
また、ニュークラブを開業してから経営が軌道に乗るまでの運転資金も初期費用として用意しておきましょう。
テナント家賃、人件費、水道光熱費、飲み物や食べ物の仕入れ代など最低3カ月分、余裕を持たせるなら半年から1年分を用意しておくと安心です。
開業資金の調達方法は?
開業資金は、以下のような方法で用意するケースが多いようです。
- 金融機関から融資を受ける
- 自己資金をためる
- 家族や友人に借りる
- オーナーなどに出資してもらう
どの方法で資金集めが可能なのか、複数の方法を組み合わせるのも含めて考えてみましょう。
ニュークラブの開業に必要な申請や資格も確認!
ニュークラブの開業で必要なのが、飲食店営業と風俗営業の許可です。
飲食店営業の許可
飲み物や食べ物を提供するお店は、飲食店営業の許可が必要です。
必要書類をそろえて、管轄の保健所へ申請をします。
[必要書類]
- 営業許可申請書
- 店舗平面図
- フロア全体図
- 水質検査成績書
- 食品衛生責任者または食品衛生管理者の資格を証明するもの
- 食品衛生管理者選任届
- 申請手数料:17,500円(札幌の場合、エリアによって異なる。2022年1月時点)
なお、飲食店営業許可の申請に先立ち、「食品衛生責任者」の有資格者が必要です。
食品衛生責任者とは、飲食物を提供するお店で食中毒などを出さないよう、適切に管理運営する責任者としての資格です。
1店舗に1人必要で、講習会を受講して、1日で取得することができます。
風俗営業許可の申請
ニュークラブはキャストがお客様の隣に座って接客(接待)する業態なので、「接待飲食店営業」の1号営業(社交飲食店)に分類され、風俗営業の許可が必要です。
必要書類をそろえて、管轄の警察署へ申請します。
[必要書類]
- 許可申請書
- 営業の方法を記載した書類
- テナントの賃貸借契約書
- 建物の登記事項証明書
- テナントの平面図、周囲の略図
- 住民票
- 身分証明書
- 成年被後見人などに該当しないことの証明
- 申請手数料:24,000円(2022年1月時点)
また、店舗には必ず「防火管理者」の有資格者も必要です。
施設の消防計画を作成し、防火対策の責任者としての資格です。
施設の規模によって甲種・乙種の2種類があり、こちらも講習会を受講して取得ができます。
ニュークラブ開業の流れや失敗しないためのポイントも知っておこう
ニュークラブの開業の流れを確認しましょう。
①経営計画をたてる
まずはどんなお店にするのか、経営計画をたてましょう。
お店のコンセプト、規模、内装デザイン、スタッフの人数、メニューの種類、料金設定などを決めることで、必要な資金が見えてきます。
食品衛生管理者や防火管理者の資格もこのタイミングで取得しておきましょう。
②資金調達をする
開業に必要な費用を見積り、資金を集めます。
③物件を決めて、内装や設備の準備をする
店舗とするテナントを契約し、内装・設備工事、備品の購入・搬入などを行います。
④各種申請をする
飲食店営業許可や風俗営業許可の申請を行います。
申請から許可までは数週間以上かかるので、時間に余裕をもって行いましょう。
自分で手続きをするのが難しい場合は、行政書士などの専門家に依頼するのも1つの方法です。
⑤スタッフ募集、広告宣伝
求人広告やスカウトなどを活用してキャストを集めます。
オープン日を決定したら、開業に向けて宣伝活動を行い、集客を目指しましょう。
ニュークラブの開業で失敗しないために大切なのは、余裕を持った資金計画。
開業してから経営が軌道に乗るまで数カ月かかるのも珍しくないので、運転資金に余裕を持たせ、計画的に経営・営業しましょう。
また、ニュークラブは接待を伴う飲食店として、風営法の1号営業に該当します。
風俗営業の許可申請が必要なのはもちろん、お店を出せるエリアや営業時間、店舗設計、スタッフやお客様の年齢などにも制限がありますので、違反しないように注意しながら経営計画をたてましょう。
風営法に違反してしまうと開業できなかったり、営業取り消しになってしまったりする可能性もあります。
まとめ
●ニュークラブの開業資金はいくら必要?
ニュークラブを開業するには、開業準備のための開業資金、お店が軌道に乗るまでの運転資金が必要です。
お店の規模にもよりますが、合わせて500~2,000万円程度がひとつの目安となります。
●ニュークラブの開業に必要な申請や資格
ニュークラブを開業するには「飲食店営業の許可」と「風俗営業の許可」が必要です。
それぞれ管轄の保健所、警察署へ申請します。
1店舗に1人、食品衛生責任者と防火管理者の有資格者も必要です。
●ニュークラブ開業の流れと失敗しないためのポイント
ニュークラブの開業の流れは、①経営計画②資金調達③物件準備④各種申請⑤スタッフ募集、広告宣伝 となります。
余裕を持った資金計画が重要です。
また、風営法に違反しないようにも注意しましょう。
飲食店の開業をご検討されている方で疑問点やお困りのことがあれば、札幌すすきのを中心にテナントビルを展開するLCグループの磯へお気軽にお問い合わせください!