テナントの礼金の相場は?かからない場合もある?更新日:2019.11.20
こんにちは!札幌すすきのを中心にテナントビルを展開するLCグループです!
テナントを賃貸する際には家賃以外にも意外と初期費用がかかります。
今回はそんな初期費用の中でも「礼金」についてピックアップ。
テナント契約時の礼金の相場や地域による違いをご紹介します。
礼金以外にもかかる初期費用についても、合わせてお伝えしますね。
テナントの礼金とは?その相場とは
礼金とは、物件を借りる際に貸主へお礼としてお支払いする費用のこと。
「初期費用」として、入居時に敷金や仲介手数料などと同時に支払うことが多いです。
この礼金、実は法律上の明確な定義はありません。
賃貸物件が少なかった時代に、物件を貸してくれた貸主へお礼の気持ちとしてお金をお渡ししていた慣習が残っているものと言われています。
テナント契約時の礼金の相場は家賃の1~2ヶ月分程度とされています。
退去時に戻ってくる「敷金」とは異なり、退去時に返還はされません。
テナントの礼金、扱いや相場は地域によっても異なる
礼金は法律によって定められている費用ではないので、地域によって扱いや相場はさまざまです。
首都圏での礼金の相場は家賃1~2ヶ月分と言われていますが、札幌を含む北海道ではそもそも礼金というシステムがないケースが多いです。
また、関西や中国・九州地方の一部では、「敷金・礼金」ではなく「保証金・敷引き」という慣習が残っているケースもあります。
入居時に礼金を取らない代わりに、退去時には保証金(敷金)から一定の金額(敷引き)を引き、さらにそこから原状回復に必要な費用を引いて残った金額を返却するというものです。
近年では全国的にも「礼金ゼロ」の物件は増えてきています。
古く人気のない物件を借りてもらいやすくするための施策として、「礼金ゼロ」と謳っている物件もあるでしょう。
月々の家賃が若干割高な代わりに、敷金や礼金を下げて契約時の初期費用負担を軽くするというケースもあります。
礼金以外にかかるテナント入居時の費用とは
礼金以外にもテナント契約時にかかる初期費用とその相場をご紹介します。
敷金(保証金)
万が一賃料を滞納したときのための担保として家主へ預けるお金です。
テナント賃貸の場合の相場は家賃の10ヶ月分程度ですが、物件によっても大きな開きがあります。
テナント退去時にはここから償却分と原状回復費用などを差し引き、残額分が返還されます。
手付金
テナント決定から実際の契約まで時間が開いてしまう際に、物件をキープしておくために支払う場合があります。
契約時には敷金など初期費用へ充当されます。
自己都合で申し込みをキャンセルした場合は戻ってきません。
仲介手数料
不動産仲介業者の照会でテナント契約をした場合に不動産会社へ支払う手数料です。
家賃の0.5~1ヶ月分が相場です。
高い家賃のテナントを契約すればその分仲介手数料も高額となります。
前家賃
家賃支払いは翌月分家賃の前払いからスタートします。
合わせて契約月の家賃は日割りで支払うので、最大2ヶ月分の賃料をまとめて支払う必要があります。
共益費・管理費
テナントのエントランスやエレベーター、廊下など共有部分の光熱費や管理にあてられるための費用です。
「共益費・管理費がない」というテナントでも、共有部分の管理は必要ですのでその費用が家賃に上乗せされていることがほとんどです。
火災保険
賃貸契約時には火災保険への加入が必須です。
必要に応じて家財補償オプションや賠償保険加入なども検討しましょう。
まとめ
- 礼金とは賃貸契約時に大家さんへお礼としてお支払いする費用です。相場はテナント賃料の1~2ヶ月程度。昔からの慣習としてお支払いしているものと言われており、退去時の返還はありません。
- 礼金は法律で決められている費用ではなく、地域や物件によっても扱いがさまざまです。首都圏での礼金の相場は家賃1~2ヶ月分程度、一方北海道では礼金のシステム自体がないことが多いです。関西地方では契約時に礼金を支払う代わりに退去時の保証金から一定金額を差し引く「敷引き」という慣習があることも。
- テナント契約時には礼金以外にも敷金や手付金、仲介手数料、前家賃、共益費・管理費、火災保険などの初期費用がかかります。賃料の高い物件では初期費用も高額になる可能性があります。
飲食店の開業をご検討されている方で疑問点やお困りのことがあれば、札幌すすきのを中心にテナントビルを展開するLCグループの磯へお気軽にお問い合わせください!